先週町田の図書館で伊坂幸太郎の「マリアビートル」を借りてきた。

先週町田の図書館で伊坂幸太郎の「マリアビートル」を借りてきた。
通勤と移動時間を使って1週間で読み終わったよ。

もちろん話もおもしろかったけど、一番印象的だったのが「どうして人を殺したらいけないか」についての件。
以下引用。

「僕がここで君に小便をかけたら、どうする?」
急に幼稚な質問が出て、王子は驚く。「え」
「僕が君のその服を全部脱がせて、裸にしたらどうする?」
「そういう趣味があるんですか」
「そうじゃないよ。ただ、どう思う?車内で小便をしたらいけない。他人を裸にしたらいけない。悪口を言ったらいけない。煙草を吸ってはいけない。チケットを買わないと新幹線に乗ってはいけない。ジュースを飲むためにはお金を渡さないといけない。」
「何ですかそれは」
「今から、君を殴りたいのだけれど、いいかな?」
「本気ですか?」
「本気だったらどうする」
「嫌です」
「どうして?」
王子は答えを考える。僕が嫌ですから、と言うべきか、もしくは、「それなら殴っていいですよ」と答えるべきか悩んだ。
「世の中は、禁止事項で溢れているんだ。」鈴木が肩をすくめる。「何から何まで禁止されている。君が一人で存在している時には問題ないけれど、別の人間が現れた瞬間にたくさんの禁止事項ができる。そして、僕たちの周囲には、無数の、根拠不明の禁止事項があるんだよ。許可されたことをかろうじて、実行しているだけ、と言ったほうが近いかもしれない。だからね、僕は不思議で仕方がないんだ。どうして、君たちは決まって、『人を殺したら、どうしていけないのか』というそのことだけを質問してくるのか。それならば『どうして人を殴ったらいけないのか』『どうして他人の家に勝手に寝泊まりをしてはいけないのか』『どうして学校で焚き火をしたらいけないのか』とも質問すべきではないかな。

この後には答えが続くんだけど、とてもおもしろい。

図書館で借りてきた本は、装画が写真でとてもきれいなんだけど、今アマゾンでチェックしてみたらマンガみたいな装画でちょっとがっかり。

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